お客さまの思い出,  地方風俗出稼ぎ

お客さまの思い出※高知

高知によくいるお酒大好きな人

 

 

私が出稼ぎを始めて半年以上経った2015年春ごろに初めてお誘いくださったTさん。

ご自宅は急勾配の上り坂の途中にありました。

最初は場所が分かりにくくてドライバーさんも苦労して、迷った末に到着。

 

家の前に立っていてくれた彼は、すでに相当酔っ払っていて、

真っ暗な石段を多少ふらつきながら登って家の中に案内してくれました。

 

適度なおつまみと大量のビールやハイボールを買ってあって好きなの飲んで〜と言います。

私はお酒が弱いのでそれなりに飲むふりをしながらそれなりに楽しく過ごしていました。

 

いつも120分から始まって、延長していって3~4時間くらいのお付き合いでした。

お話し上手で冗談がキツめの愉快な方でした。

 

 

高知県のデリヘルのシステムは他とは少し変わっています。

次のお客さまのご予約があっても延長をすることができるのです。

 

私がお客さんだったらこのシステムはイヤだな。

 

直前のお客さまに延長されてしまったら、予定の時間よりどんどん遅くなっていきます。

キャンセルなさる方もいますが、ありがたいことに待っていてくださる方も割といらっしゃいます。

お客さまにとっては迷惑極まりない慣習ですね。

 

私は飲んでいる人がダラダラと延長するのが苦手です。

高知県のことではありませんが、戻ってくるころには、空がうっすらと白んでくることもありました。

 

ので、最初からある程度の時間をいただくようにしていました。

そうしないと計算上延長扱いなのでお支払いただく料金が割高になってしまいます。

 

仲良しさまの場合はお店に言って、延長ではなくしてもらっていました。

慣れているのか、そんなことを気にする女性もあまりいないようでした。

 

Tさんの場合も、

「泊まっていきー、朝までおればええが〜」といつも言われていましたが、

いやいやいや…汗 帰りますし。

 

そんな感じで、高知を訪れるたびに何度かお誘いくださり、楽しく仲良くお話しできるようになり、

多少酒グセには問題はあったものの、お会いするのが楽しみなお客さまのおひとりになっていました。

 

現在使われておりません。

 

 

彼は自動車販売業をしていました。高知でシェア率が圧倒的に高い軽自動車を売りまくっていました。

 

私が車を持ったとき、ちょうどTさんから連絡があったこともあり、

彼が扱っている保険会社にお願いしていました。

 

酒を飲むとグダグダですが、仕事はビシッとしているようでした。

 

保険更新の時期にはハガキのお知らせも来ますが、それより前に確認の電話をくれていました。

 

ところが、2018年の初冬、聞きたいことがあって電話をしたところ、

おかけになった電話は現在使われておりません。

たまに遭遇するこのアナウンス。

えー!?

 

Tさんお金払い忘れたのかな?

現在使われてないは解約か、、、

 

デリヘルのお客さまだけど、いちおう私も彼のお客さんです。

会社の名刺をもらっていたので電話してみました。

 

女性が電話に出てこう言いました。

「実はですね、彼は亡くなりまして〜… 」

 

またまたTさんたらそういう強烈な冗談はダメだってば。

 

 

私: 笑えない居留守使ってないで早く出て〜って言ってくださいよー。

女性: 今他の者に変わります。。。

 

ん???

 

Tさんの先輩: 実はですねー、Tは本当に亡くなったんですよー。。。

私: えー! やはり何かご病気だったんですか?

Tさんの先輩: 心臓発作でね、、、

私: (呆然)…

 

調子悪いとしきりにLINEが来るようになっていたので心配していましたが、

まさか本当に…

 

大好きなお酒がアダに

 

 

電話に出た男性は、免許取り消しになっていた彼を毎朝お迎えに来てくれていた先輩でした。

 

先輩が朝Tさんに電話をすると、調子が悪いから

少し休んでからバスで行くので先に行ってくださいと言われ、

気にはなったものの、先に出社したそうです。

 

しばらくしても出社してこないので、

心配した先輩はTさんのお母さまに連絡して様子を見に行ってもらいました。

 

そして、玄関で倒れているTさんをお母さまが発見

 

病院が調べたところ、玄関で靴を履こうとしてかがんだところで、

発作が来てそのまま倒れ込んでしまったようです。

 

確かに最近しょっちゅうLINEで具合悪いと愚痴っていたので気になっていました。

 

とても具合が悪いのにお酒をやめられないTさん。

 

身体があまりにもつらい時には飲めなかったようですが、

このままいくと間違いなく病気になりそうでした。

 

残念だけれど、やはり残念

 

 

まだ50代前半という年齢で、お母さまが発見するという

なんとショックの大きいことなのでしょう。

 

なにか私の知らない大きなストレスがあったの?

なにか過去の痛ましい出来事のせいであんなにお酒をやめられなかったの?

それともただ単にアルコール中毒だったの?

 

よくわからないままいなくなってしまうなんて。

寂しいけれど仕方のないことでした。

 

Tさん、天国で好きなだけ飲んで〜

ご冥福をお祈りします。

 

 

 

 

 

 

↓応援する!!
にほんブログ村 大人の生活ブログ 風俗嬢日記(ノンアダルト)へポチッとしてね〜っ

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください